Activity2014年度の活動内容

ミャンマー指導者育成プロジェクト(2014年7月~9月) 3ヶ月の研修を終え無事帰国

7月4日から9月30日まで、日本友愛協会国際交流事業の一環で来日したウィン・ナインさんとサン・マウンさんのお二人は、約3ヶ月の研修を終え、無事帰国した。
前回(第531号・9月号)でご紹介した研修内容に続き、今号ではその後の研修の様子及び当事者お二人の研修後の感想をご紹介したい。
併せて二人が写した写真をご紹介し、二人が深く興味を持った内容を感じていただきたい。

<関連ページ>
●来日記事 ●北海道編

三ヶ月の研修を終えて ~Win Naing(ウィン・ナイン)さん感想~

その1)この3か月間、みなさんがプログラムを遂行するため、努力してくださったと感じている。
研修では、稲刈りや野菜の収穫などを実際に体験した。
加工工場を見学したり、さまざまな農業機械を目にすることもできた。
農協を通さず、自分たちで生産から販売まで手掛けている農家の方とも会い、どのような形で行っているのか聞くこともできた。
農業に関するさまざまな研究をしている方や事業の担当者から、研究内容や仕事についての説明を受け、意見交換する機会も数多く持った。
言葉では表すことができないほど、貴重な経験をした。そして、とても励まされ、自分たちも頑張ろうという気になった。
研修以外では、鎌倉、皇居などの観光地、新宿区内にある小学校の授業や設備を見学する機会があったことも良かった。
道路がきれいに整備されていることや、地下鉄の時間の正確さには驚いた。
道に迷ったとき、わざわざ目的地まで一緒についてきてくれた人もいて、日本人の親切さも感じた。
すべてにおいて、日本は制度が整っていると感じた。
滞在中、多くのビデオや写真をとったので、帰国したら、現地でそれを見せ、自分たちでできそうなことは試してみようと思う。
例えば、農業では、狭い土地を無駄にすることなく、作物を栽培する方法や、牛糞を使った有機肥料を自分たちで作ることなどだ。
また、経営者自ら従業員と同じように働くこと、働く時間と休憩する時間をきちんと区別して、無駄な時間を使わないことなども現地で伝えたいと考えている。環境保護の方法もとても参考になった。
その点は、NLDの環境保護部門にきちんと報告するつもりだ。
最後に、このプロジェクトを今後も続けていただけるなら、要望したいことがいくつかある。
米でも、野菜でも、苗を植えたり種をまいたりするところから収穫まで、すべての過程が、自分自身の目でわかよるうな研修にしてほしい。
野菜についてなら、さまざまな野菜を栽培している十勝のホープランド、米なら新潟で研修できればいいのではないか、と思った。
***種蒔きから収穫までの研修は、米の場合六ヶ月以上を要し、短期間のビザでは実現が難しい状況にある。
野菜などの場合は、種蒔きから収穫までの体験が可能と考えられるので、その実施の可能性を探り、実施していく。

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その2)今回は、農業機械の仕組みを学んだが、できれば、修理の仕方も学ぶことができればいいと思った。
なぜなら、ミャンマーでは、日本から機械を買ったとしても、修理する方法がわからないから、壊れてしまうとそれ以上使うことができないからだ。
研修が始まる前に、事前にどのような研修をするのか、計画についてきちんと知らせるようにもしてほしい。
そして、農業について、本当に学びたいという気持ちがある人を、時間をかけて選んでほしい。 その上で、研修生が事前に日本語を学べるようにも準備させてほしい。

***言葉の問題は重要で、日常会話から農業の専門的な語句までと幅も広い。
今回の研修に当たって、ウィン・ナインさんとサン・マウンさんはミャンマーで短期間の日本語研修を受けての来日であった。
その甲斐もあり挨拶、自己紹介などは日本語で行うことが出来たため、初対面の硬さを和らげる効果は大きかった。
しかし、短期間の日本語研修では、その程度が限度だと思われ、日常会話を日本語で行うまでに至るにはかなりの期間を要する。
そこで、日本側の協力者にも意見をお伺いしたところ、英語で説明できる人材を確保することは可能性が高いため、むしろ英語を良く解する研修生の派遣が望ましいのではないかということになった。
短期間で日本語を駆使することは難しく、むしろ英語に堪能な人材を派遣してほしいとの要望を出す方が、双方にとって効率がよいのではないだろうか。これは今後のNLDの課題としても考えていただきたい要素である。

San Maug(サン・マウン)さん感想

その1)栃木では、農家が集まって国から土地を借りて稲をつくっていた。そういうやり方は、非常に勉強になった。
しかし研修というより、労働しているという場所があった。
米や果物を使った加工工場などを見学したけれど、それよりも、専門家や農家との意見交換及び今のミャンマーの農業に直接、役に立つことを学ぶ機会が多くあればいいと感じた。
***「研修というより労働だった箇所もある」と思われたことは、双方の理解の違いもあった為と思われる。
しかしながら、労働と感じる状況を提供することは、原則的に望ましいものではないので、次回以降受け入れ側の状況をしっかり把握する必要があるとの認識に立った。

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その2)そういう意味では、新潟での研修は非常に役に立ったと思う。
説明を受けたり、質問するには、日本語を理解していたほうがいいと感じた。
今後、研修する人は、事前に日本語を学習してきたほうがいいと思う。
学んだことを実践するために、現地でも、サポートしてくれるような方法があるといいと思った。

***いずれの項目においても、本事業は今年度が始めての実施であり、次年度からの継続実施に備え総花的な研修内容となった。
その点からは、要望が絞られた感があり今回の研修実施は有効であったといえる。
また、今回のプロジェクト実施に当たり、多くの方々、団体のご協力を得たことをご報告したい。
ご協力いただいた方々に、厚く御礼申し上げます。

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