Activity2017年度の活動内容

友愛既植林地視察訪中

平成29年7月29日(土)から8月4日(金)の7日間、「友愛既植林地視察訪中」が実施された。これは平成12年度より行っている「中国における植林活動」の経過を観察し、地域の方々との交流を深める為に行われるもので、国際交流事業の一環として実施され、今回が4度目となる。
昨年訪問予定であった湖北省黄崗市、宜昌市シキ県が、洪水のため訪問できず今年改めての訪問となった。
行程の7日間は全て晴天に恵まれ、輝く太陽のなか、緑煌めく木々を見ることができた。6年間にわたり実施したシキ県山峡ダム周辺は、急勾配の中植林した記憶が鮮烈で、忘れ得ない場所である。今回の訪問で、豊かに水を湛えたダムを、急斜面で実をつけるまでに育った柑橘類の木々を確認することができた。それぞれの訪問先では中国語版の『友愛とは』を配布し、大勢の方に友愛の理念を伝え、活発な交流活動を行うことができた。
今年の訪中に参加の川手正一郎常務理事、鶴巻克雄最高顧問から寄せられた感想を掲載し、訪中視察報告としたい。
植林時と今年の訪中時の違いをご覧いただきたく特別附録を付した。当時の荒野と視察時の緑を見比べて欲しい。

緑の緑 ― 植林地視察を終えて
日本友愛協会 常務理事 川手正一郎

昨年七月の植林地視察時、湖北省の三地域(シキ県六、武穴三、孝感三、計12地区)は集中豪雨による洪水でやむなく視察を中止しました。しかし湖北省は思い出が深く、どうしても一見したいと念願しておりました。今回多くの方々のご協力により視察が叶い、関係各位に感謝と御礼を申し上げます。
三地域の視察を終え特に感じましたことは、この18年間植林を続け本当に良かったと思いました。日本では治山という言葉がありますが、これは山に緑を育み植林を進めることでもあります。
緑は水を生み地球上の全生物にとっての生命であり、幸せと平和のシンボルです。今回の視察で孝感の4~5年前の植林はまだ幹も細く、これからの生育が楽しみです。10年以上経過した武穴やシキ県の植林地は成長した樹木で周囲の風景も一変し、植林当時からは想像もつかない森林やオレンジ畑となり、感銘一入、緑に向って思わず手を合わせました。「木は人を育てる」「植林は人の心と心を繋ぐ絆となる」、そんな感動を味わいました。各地の状況について以下若干感想を記します。

孝感市での植林地視察

最初に孝感第二期の植林地現場を訪ねました。4年前植えたポプラが太さ5~6センチ、高さ3~4メートルに育っていました。
植林後四年なので樹木の間隔が広く今後に夢を託しました。植林地から離れてみると、曇天の下、ポプラが薄緑色の森になりボーっとかすみ、連なっていました。ここは2013年3月の植林。この一帯は砂地で殆んど木がなく、植林しても大丈夫かと懸念されていた土地でしたが、その後天候にも恵まれ、植林した樹木が逞しく育っている情景になんとも頼もしく有難く思いました。
続いて訪れた第一期植林地は、植樹祭の土地と全く別の場所にその後植え替えられたとのことでした。
第一期の植林は2012年2月22日。小生の日記によると豪雨の中、山の中の道路の近く。10時~11時記念式典。参加者は大学生150名と関係者50名。ぬかるみ、どろんこの中での植林と記してあります。
しかしその後、この地は雨が少なく植樹した木を他地区へ移し替えたそうです。
乾いた川の両岸にポプラが点々と見えましたが、昨年の6月、川が氾濫し多くの樹木が流され、木の大きさは二期目と同じ位でした。アルミの記念碑がまぶしく反射していました。
第三期の植林はその後の気候変動で全く別の地に移植され、その地を訪れましたが1メートルばかりの小さな松が点々と植林され、将来、緑の頼もしい松林になるよう期待しながら現地を後にしました。

武穴地区での視察

ここが第三期植林地ですと案内されましたが全く記憶にない。しかし道路から10メートルくらい離れたところに持参した当時の写真その儘の記念碑が建っていました。
道路は舗装され周囲は一面の緑、木が大きく山の稜線も見えない。豪雨の直後なので記念碑の近くに水が溜まり近付けない。道路から記念碑の文字が微かに読める。日本友愛青年協会という文字と2005年3月3日と確かに書いてある。
改めて植林時の写真を見ると竹を植えたのだが、記念碑の周囲は松や雑木、竹は見当らない。地元の人に尋ねると記念碑の周囲の竹は枯れ、松や雑木を植林した。しかし碑の反対側の山は一面の竹林との説明。
車で山の裏側に廻ると寸分の隙間もない鬱蒼とした竹林。竹を植えた証を見て何となく安堵した。
2005年3月3日の小生の日記 気温2度 寒い。
9時30分~10時30分武穴第三期植樹祭式典。会場には地元の小中学生と近隣の人達1000名ぐらい。笛や太鼓の大楽団で出迎えてくれた。全青連の代表が日本から73歳の老人が代表としてやって来たと挨拶。私を紹介した。小生、歳はとっても心は老いず、自強不息、これからも植林を通じ日中友好を進めたいと述べた、と記してある。

シキ県での視察

帰州県人民政府の建物から歩いて10分程のところが第六期シキ県植林地。稀州県羅書記の案内で記念碑の前に立った。雨の中での植樹祭でした。
眼下の長江を見下ろしながら、45度もあるかと思われる急斜面で怯えながらオレンジの木を植林したことを思い出しました。
羅書記も当時出席していた賑やかな錦州中学校での植樹祭が頭を掠める。周囲の景色も見覚えがある。
ここは2010年12月13日の植林。7年前だが斜面のオレンジも3~4メートル位に育ち、しっかり根付いている。今秋の豊作を思わず祈念した。
続いて第五期の植林現場へ。車で10分ぐらいの長江河岸の道路に面した小高い丘の中腹に記念碑があり、周りは輝く緑。当時の写真からは全く想像もつかない森林となった。
ここも長江に面し一歩踏み外すと長江に呑まれる急峻な勾配。オレンジの植林。断崖絶壁にオレンジの緑が光っている。どうもぎ取るのか気になる。
昼食を摂るため高台にある人民政府招待所へ行く道すがら、第六期、第五期植林地を見下ろすと、はるか長江の水際まで黄土にオレンジの緑が力強く踏ん張っている。そんな光景に逞しさを感じ、思わず頑張れとエールを送った。
第四期は招待所を100メートルばかり登った山の中腹にオレンジの樹々が連綿と連なっていた。
第二期、第三期は対岸から遠望する予定だったがガイドが失念。この2箇所は長江から絶壁の階段道を登り、ようやく現場に辿り着いた記念の地。残念だが致し方ない。

シキ県第一期

2006年3月17日(金)小生の日記
三峡ダムを眼下に素晴しい景観。鳳凰山という観光名所の近くでの植樹祭式典。中学生700名の他、多数の参加者。笛、太鼓、獅子舞での賑やかな出迎えに感謝。ここは王昭君(中国四美人)や屈原(詩人)の出身地。眺望絶佳の植林現場。植林冥利とはこのことか。生きていて良かった。感動と書いてある。
韓林さん(現在シキ県人民政府民生局長)多忙な中わざわざ駆け付けてくれ、10年ぶりの対面。忘れられない幼馴染みの感じで説明しながら先導してくれた。植林は心と心を繋ぐと強く感ずる。
現場でも碑を見るまでは全く思い出せず、暗い緑の山頂の小径をひたすら歩く。緑の空き間から三峡ダムの堰堤が見え隠れする。ここがシキ県第一期植林地か。周囲は全て緑。11年前の記憶不透明。韓林さんはじめ地元の人の説明でようやく得心した。
植林当時の写真がなければ合点できない風景ばかり。植林の醍醐味と有難さ、そして現地の人々との交流、案内していただいた多くの方々との触れ合い、全青連陳書記の厚徳載物の言葉に感佩、心に国境はない。緑の縁、植林は日中友好の絆。
全行程を案内してくださった全青連の楊さん、武漢の程さんに心から御礼を申し上げます。有難うございました。

2017年中国植林視察の旅
日本友愛協会 最高顧問 鶴巻克雄

湖北省を再訪

昨年訪問する予定であったが大雨、洪水で現地入りできなかった湖北省の孝感、武穴、宜昌(シキ県)の植林のその後がどのようになっているのかを見届けるために湖北省を再訪した。
武穴の現場・活着率良好
武穴近郊で洪水によって一部流されてしまい、補植が必要と思われる地点があったとはいえ、総体的に活着率は高く、成功していると宣言しても良いと考えられる。
ポプラ、竹、松などの植栽に覆われ、青々とした樹林で遠方の見透視が出来ない地点では、本当にここがあの見渡す限りのハゲ山だった場所と同地点なのだろうかと川手氏と話し合った。そんな見違えるような地点でも記念碑の存在が同地点であることを立証してくれた。
昨年視察した地域と比べると、湖北省での記念碑は見つけやすい場所に建てられていた。

シキ県・六期に及んだ現場

シキ県は三峡ダムで有名、ダムの上流の山間部で200~300メートル下を流れる揚子江に向かっての急斜面に植林したのだがよくぞ転落などの事故を起こさなかったものだ、今にして思う。
植えた木がオレンジやミカンなどの換金植物であったこともポプラ、竹、その土地に適合した種類の木が植えられた他の植林地区とは若干、意味合いが異なっている。植林に来たときはオレンジの美味しい時期であり、大きな、みずみずしいオレンジに舌鼓を打ったものだ。
今回はあの味を期待したが収穫の時期が10月以降とのことで夢は破れた。
シキ県を傘下におさめる宣昌市はミカン、オレンジなど柑橘類の産地であることを空港や駅などでアピールしている。道路にテントを張り、オレンジをバラ積みにして半年間寝泊まりしながら販売しなければならない状況であったが道路が良くなり流通が改善した現在ではそんな風景は見ることはないとのことだった。
谷間に点在する農家と思われる石積みの家は見かけなくなり新しい家屋と変わっているのから類推すると農家の経済も向上したものと考えられる。
各地で植林時に共青団地区幹部で我々と共に汗を流し、現在は他の職に就いている人々が面会に来てくれた。
10年の空白を感じない友情を交歓しあえたことは人と人の絆も樹木の生長に負けずに大きく成長を続けている証と感じられた。

トピック ― 訪中番外編

植林地の視察で、40℃を越える暑さの中、元気いっぱいな中国を色々見せていただきました。
ところ変われば…で、当たり前なのでしょうが、ビックリしたこと、感動したことなど、番外編として、ご紹介させていただきます。

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